診療時間

08:30~11:30
外来診療時間
(午前)
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11:30~13:30
内視鏡検査
(完全予約診療)
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15:30~18:30
外来診療時間
(午後)
※受付終了18:15
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消化器内科

消化器内科について

当院は、消化管(胃、十二指腸、食道、小腸、大腸)、肛門、肝臓、胆嚢、膵臓といった、消化器診療を専門としています。急性胃腸炎、急性胆嚢炎、急性虫垂炎、腸閉塞などの急性疾患の診察も行っています。また、便秘や逆流性食道炎などの慢性疾患にも広く対応しています。検査や治療が必要な症例では、消化器外科の治療経験も豊富なため、診断、治療に対しての状況、検査方法、治療終了までの一連の流れの説明なども行っています。また診断治療などで高次病院へ紹介した後もわかりやすい説明を心がけておりますのでご相談ください。症状を患者様に丁寧に説明することを重視しています。また、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけていますが、必要時、適宜、鎮静剤を用い、最新機器による胃カメラ・大腸カメラ(上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡)検査にも対応しています。ご不明な点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。


健康診断の結果についても
ご相談ください。

健康診断や人間ドックの検査のうち、胃バリウム検査、便潜血検査、ピロリ菌検査などで要精密検査と指摘があった場合、自覚症状がなくても胃がんや大腸がんなど、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。早期発見により早期に治療を開始することで、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられるため、まずはお早めにご相談ください。当院では胃カメラ、大腸カメラなどの検査を行っており、大腸カメラで検査中に切除可能とわかった大腸ポリープは、可能なものは日帰り手術としてその場で切除しています。もちろん、切除範囲が大きいもの、高リスクなものなどは適宜連携高次病院へ紹介治療させていただいております。早期発見・早期治療が将来の大腸がん予防につながりますし、少しでも患者様の苦痛を軽減できるような治療方針もご提案します。健康診断や人間ドックの結果にお悩みの方、胃がんや大腸がんなどの消化器疾患の罹患歴がある親族をお持ちの方など、お気軽にご相談ください。


このような症状がある方は
ご相談ください

  • 胃痛
  • 腹痛
  • 便秘
  • おなら
  • げっぷ
  • タール便(黒い便)
  • 粘血便
  • 血便
  • 残便感
  • 貧血症状
  • 腹部膨満感
  • 食欲不振
  • 胃もたれ
  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 食事が飲み込みづらい
  • のどがつかえる
  • 胸焼け
  • 下痢が止まらない
  • 軟便
  • 水下痢(水っぽい下痢)
  • 白っぽい便が出る
  • 黒い便が出る
  • 赤っぽい便が出る

など


消化器内科で
よくある病気

など

逆流性食道炎

胃で消化される途中の食べ物や強い酸性の胃液が食道に逆流し、その逆流によって食道に炎症を起こし、胸焼けや胸痛などの症状を引き起こす病気です。原因として食道と胃のつなぎ目が緩くなる食道裂肛ヘルニアや便秘などによりおなかに圧力がかかること、胃酸の分泌亢進などがあります。胃に負担をかける食べ物を避け、お腹を締め付けない、前かがみの姿勢をとらない、食べてすぐ横にならないなど生活習慣を見直すことで症状が軽減できます。

逆流性食道炎

ピロリ菌感染症

ピロリ菌らせん状の形をした細菌で、正式名称はヘリコバクター・ピロリ菌といいます。通常、胃の中の細菌は胃酸によって死滅しますが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生し胃酸を中和するため胃の中に生存することができます。幼少時に感染することが多く、胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの原因となるため、ピロリ菌陽性と診断された場合は胃潰瘍、胃がん等の発生予防として除菌の治療がすすめられます。胃カメラを行い必要な所見をみとめるとピロリ菌除菌は保険適応で治療できます。通常抗生物質を含む3種類の薬を1週間内服します。

胃潰瘍

胃の粘膜がただれ、胃壁が傷ついた状態です。胃潰瘍は、胃液と胃壁を保護する粘液の分泌量のバランスが崩れることによって起こります。大半はヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が原因ですが、いわゆる鎮痛剤、痛み止め(非ステロイド性抗炎症など)などの副作用も原因になります。ストレスなども胃潰瘍の原因となり、40代以上の方に起こりやすいとされますが、ピロリ菌に感染していれば20~30代の若い方にも発症します。高齢者も
痛み止めによる潰瘍も多く見られます。タバコは胃酸の攻撃力を増加し、防御因子も減弱させてしまいますので注意が必要です。腹痛、胃の痛みといった症状で潰瘍が見つかる方も見られますが、貧血、黒色便などいたみをともなわず見つかる方も多く見られます。
制酸剤や胃の粘膜保護剤などで治療したり、ピロリ菌が陽性の場合は除菌して治療していきます。

胃ポリープ

体の表面にできる、盛り上がった「いぼ」のような形状のものをポリープといい、胃にできたものは「胃ポリープ」と呼ばれます。自覚症状はほとんどなく、健診などで初めて発見される場合が多いとされています。
胃ポリープの組織は良性で治療の必要がない場合が大半ですが、腺腫性のポリープは将来がんに発展する可能性があり、追加の治療が必要となる場合もあります。

胃がん

胃がんは日本人に最も多いがんの1つです。早期胃がんは内視鏡治療で治療できるものもありますので、早期発見が非常に重要です。もちろん早期胃がんは症状がない方がほとんどでう。早期胃がんの内視鏡診断に精通した医師による内視鏡検査を、定期的にお受けいただくことをお勧めします。

便秘症

便秘とは、腸内に老廃物が通常より長く滞留している状態をいい個人差はありますが、3日以上排便がない場合には便秘であると考えられています。特に腹部手術を経験している方は便秘が続くことにより腸閉塞をきたしやすくなるため適度な排便が望ましいです。また、1日1回の規則的な排便があっても、すっきりした排便感がなかったり、便が硬くて排便に時間がかかったりする場合にも便秘であると考えられます。便秘には一次性と二次性の原因があります。一次性便秘は腸管の機能異常が原因で、二次性便秘は腸の何らかの病気が原因で起こります。中でも大腸がんは、進行すると腸閉塞(便秘)を引き起こすことが多く、男女ともに発症数が多いがんです。当院では、まず一次性便秘と二次性便秘を鑑別してから治療を進めていきます。便秘が続く方で健康診断などの大腸がん検診(便潜血検査)を施行していない方はご相談ください。

便秘について

血便

血便は消化管のどこかからの出血によって引き起こされます。胃や十二指腸からの出血では便が黒っぽく濃い色になりますが、肛門に近い場所からの出血では便に鮮血が混じって見えます。さらに、目視で確認できないほど微量の血液が混じっている場合もあり、これも血便と見なされます。このような微量の血液は便潜血検査でしか検出できず、陽性でなければ見落とされる可能性がある血便です。陽性の場合、何らかの大腸内の病気が隠されている場合もありますので大腸カメラ検査をお勧めします。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群とは、精神的ストレスや自律神経のアンバランスにより腸の機能障害が起こり、便秘や下痢などの排便異常が起こる病気です。
排便異常には個人差があり、下痢が慢性的に続く場合もあれば、数日おきに便秘と下痢を繰り返す場合もあります。西洋薬、漢方薬などで対処していきますが、炎症性腸疾患の併発なども考え、長期症状が改善乏しい場合には症状が落ち着いたところで便潜血検査または大腸カメラ検査をお勧めします。

炎症性腸疾患(IBD)

身体には「免疫系」という機能があり、体内に侵入したウイルスや細菌などの異物を体外に排出する役割を担っています。免疫系がそのような異物を排出する際、腫れや痛み、発熱などを引き起こすことがあります。こうした反応を「炎症」と呼び、腸に炎症を起こす病気を総称して炎症性腸疾患(IBD: Inflammatory Bowel Disease)と呼びます。炎症性腸疾患には潰瘍性大腸炎やクローン病などがあります。通常、大腸カメラ検査、病理検査等で診断します。

大腸ポリープ

大腸粘膜にできる、隆起した病変を大腸ポリープといいます。良性のポリープでも、一部は放置すると大腸がんになるものもあり、ポリープの段階で切除することで将来の大腸がんを未然に防ぐことができます。
当院では、大腸カメラ検査で発見された大腸ポリープの日帰り切除が可能です。これにより、検査と治療を1日で行うことができ、別の日に切除の予定を入れる必要がなくなります。切除範囲の大きいもの、出血リスクが大きいもの、ポリープ発生場所が治療困難であるものは高次病院へ紹介させていただき治療していただくこともあります

大腸がん

近年、日本人の大腸がん罹患率(がんになる人の割合)は増加の傾向をたどり続けています。その背景には、平均寿命の高齢化に加え、食生活や生活習慣の欧米化があると考えられています。大腸がんは治療可能性が高く、早期発見すればほぼ100%の患者様が完治する病気です。また、他のがんと同様に初期には無症状であるため、定期的な内視鏡検査による早期発見が非常に重要です。特に血縁者に大腸がんに罹った方をお持ちの方、40歳以上の方は定期的な便潜血検査または内視鏡検査が推奨されます。


当院の内視鏡検査
(胃カメラ・大腸カメラ)について

当院の胃カメラ・大腸カメラ検査は、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけていますが、必要時、適宜、苦痛を最小限にするため鎮静剤を使用し、浅く眠っているような状態で検査を行う場合があります。胃カメラ・大腸カメラ検査を定期的に行うことで、胃がんや大腸がんなどの病気の早期発見が期待できます。当院では、胃カメラ・大腸カメラの同日検査や、早朝・土曜日の検査にも対応しておりますので、日程の調整が難しい方もご相談ください。特に、がんになるリスクが高まる40歳以降、特に様々な癌のリスクを抱える方はは、適宜の胃カメラ・大腸カメラ検査をお勧めします。

胃カメラ検査

当院の胃カメラ検査には、口から内視鏡スコープを挿入する経口検査内視鏡検査を用いています。鼻から挿入する経鼻検査に比べて画像がよく早期病変の検出に有用なため
経口内視鏡で検査をしていますが、以前経口内視鏡検査で苦痛が強かった方などは状況により沈静化での経口内視鏡検査食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察しながら、出血原因(黒色便などの)やピロリ菌の陽性の有無を確認し、ピロリ菌が陽性であれば除菌治療も行います。

胃カメラについて

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡スコープを挿入することで、盲腸から直腸までの大腸全体の粘膜を直接観察できます。大腸がんや前がんの病変である大腸ポリープが見つかった場合、ポリープの大きさによっては、その場でポリープを切除する日帰り手術が可能です。そのため大腸カメラ検査によって病気の早期発見・早期治療、大腸がんの予防が可能になります。さらに、大腸ポリープ切除当日に改めて予約を取ったり、通院したりする必要がなく、事前に食事制限や下剤を1回飲むだけで済むため、体力的にも経済的にも負担が少ない検査・治療が可能になります。必要に応じて病理検査を行い診断治療に役立てます。

大腸カメラについて