診療時間

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外来診療時間
(午前)
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11:30~13:30
内視鏡検査
(完全予約診療)
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15:30~18:30
外来診療時間
(午後)
※受付終了18:15
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予防接種

予防接種について

予防接種について当院では予防接種法に基づく定期接種、任意接種、12歳以上の新型コロナウイルスワクチン、1歳以上のインフルエンザワクチンなど、様々な予防接種を行っています。近年は肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、子宮頸がんワクチンなど自治体により、年齢により補助がある場合もありますので、お問い合わせください。種類によっては2種類、3種類のワクチンを同日接種することもあります。定期接種、任意接種ともクーポンの有無、ワクチンの接種間隔など考慮いただき、多くの場合予約での接種となっています、接種前は体調に気を付けて来院してください、体調不良が認められるときは延期していただく場合がありあります


予防接種の効果

ワクチンには、ウイルスや細菌の毒性を無毒化・弱毒化したものを投与するタイプや、ウイルスや細菌の遺伝情報を投与するものなどがあります。これらの予防接種を受けることで、特定の感染症に対する抗体が体内で作られ、病気にかかりにくくなったり、かかっても重症化しにくくなったりすることが期待できます。


予防接種を受けられない方

明らかに発熱している方、重篤な急性疾患などの体調不良のある方、過去に同じワクチンでアナフィラキシーショックを起こした経験のある方は、予防接種を受けることができません。特に、お子様の定期接種・任意接種では、体調不良により接種時期が過ぎてしまうことがあります。余裕もっての予約をお願いします。


ワクチン接種の
副反応について

一般的な副反応には、接種部位の腫れや発赤、発熱、頭痛などの全身症状があります。アナフィラキシーショックを引き起こすこともあり、一般的な副反応に関しては適宜、当院で対応しますが、重篤な副反応が発生した場合は速やかに救急外来を受診してください。


主なワクチン対応疾患と
ワクチンの種類

水痘・帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹水痘・帯状疱疹ウイルスは感染後、最初に水痘(水ぼうそう)を引き起こします。その後、ウイルスは体内の神経節に潜伏し、体力や免疫力が低下したり加齢により帯状疱疹として再活性化します。成人女性が妊娠中に水ぼうそうに感染すると、死亡率が15%前後の重症肺炎を発症する可能性が高まり、母子感染があると先天性水痘症候群、流産、死産のリスクが高まります。帯状疱疹になったら、完全に乾燥するまでは乾燥赤ちゃんや妊婦との接触は避けるべきです。

帯状疱疹を予防するワクチン2種類 (各自治体により助成がある場合があります)

シングリックス

2回接種で高い発症予防効果が様々な年代で期待できるワクチンで、帯状疱疹後疼痛の発症予防効果も高いと言われています。

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

帯状疱疹の予防に使う生ワクチンで通常50歳以上に1回接種します。
妊娠している方、妊娠予定の方、免疫異常をきたす疾患の方、免疫を下げる治療をしている方、水痘ワクチンに強いアレルギーがある方は禁忌です。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。2023年度は長期に感染者が認められましたが、毎年11月~12月に患者数が増加し始め、1月~3月にかけてピークに達した後、5月頃までには徐々に患者数が減少していきます。ワクチンは、専門機関が毎年流行するウイルスの型を予測し、そこから供給されます。インフルエンザワクチンは接種後約2週間で効果が現れ、約5ヶ月間効果が持続しますので、遅くとも12月中旬までの接種をお勧めします。当院では1歳以上のお子様から接種可能です。13歳未満までは1回接種だと充分な免疫獲得が得られにくいため、2回接種することで抗体がつくりやすくなります。また、65歳以上の方、対象年齢の方は自治体の公費助成があります。当院は名古屋市の方、近隣の市町村の方(適切な手続きが必要な場合があります)の助成対象です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は、脳血管障害に次いで、日本人の死因の第5位(令和4年)です。数ある肺炎の原因の中でも、肺炎球菌感染による肺炎が最も多いとされています。特に抵抗力の弱まった65歳以上のご高齢の方による死亡率が高く、事前のワクチン接種が推奨されています。

ニューモバックスNP(23価肺炎球菌ワクチン)

免疫の有効期間は5年間ですので、自治体によっては通常65歳以降には5年ごとの再接種が推奨されています。初回の公的助成が受けられる場合もありますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。
名古屋市在住の方は初回に限り、現在独自の助成制度があります。また、名古屋市在住の2回目以降の方、市外在住の方の補助対象でない方、2回目以降の接種の方も前回接種から5年経過しているなど条件を満たしているは予約を受け付けています。(助成はありません)

プレベナー(13価肺炎ワクチン)

肺炎球菌の莢膜と呼ばれる多糖類にキャリア蛋白を結合して抗原とした13価結合型ワクチンで、肺炎になりやすい13種類の菌株に対する免疫を獲得できます。プレベナー13は、小児から高齢者まで幅広い年齢層に接種でき、ニューモバックスと併用することで、強い肺炎予防の効果を期待できます。プレベナー13接種後のニューモバックスNPの接種は、ブースター効果が確認されています。1年後~4年以内が望ましいです。(助成はありません)

麻疹・風疹(MR)ワクチン

麻疹(はしか)・風疹(ふうしん)はお子様向けワクチンの定期接種に含まれていますが、成人が麻疹や風疹にかかると重症化しやすいと言われています。特に妊娠中の方が感染した場合、母子感染により赤ちゃんに重い症状が出ることがあります。そのため、妊娠を希望する方には抗体検査や予防接種が推奨されています。ただし、接種後2ヶ月間は妊娠を避ける必要があります。また、現在妊娠中または妊娠の可能性のある方は接種できません。令和6年現在 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性はクーポン券がある方、抗体検査を受けていない方は無料で風疹の抗体検査をうけて、抗体が足りない場合は無料で麻疹風疹ワクチンが打つことができます(令和7年2月まで予定)
また、上記対象期間外でも名古屋市在住の方は妊娠を希望する方、そのパートナーの方など条件を満たした方(詳しくは名古屋市ホームページを参照ください)は無料で抗体検査ができます。抗体が基準を満たさない場合は無料で麻疹風疹ワクチンが打つことができます。

B型肝炎

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)による感染症で、慢性化しやすく、HBVに感染した母親から生まれる際に起こる母子感染が一般的ですが、出生後もHBVを含んだ血液や体液が傷などから体内に入って感染が成立することがあります。妊娠してる方(予定の方)はHBVの検査が必要です。母親が出産前に感染していることが判明した場合は、母子感染を防ぐために、出産後12時間以内にHBVワクチンと抗HBs免疫グロブリンを注射します。

破傷風

破傷風(はしょうふう)は、破傷風菌(はしょうふうきん)という細菌が作る毒素(どくそ)によって起こる感染症(病気)です。破傷風菌は、酸素があると増えることのできない「嫌気性菌(けんきせいきん)」の仲間ですが、芽胞(がほう)という固い殻に包まれた状態で、世界中の土などの環境に存在します。土などで汚れた傷(きず)から、破傷風菌芽胞が入り込み、傷のなかの酸素のないところ(嫌気状態)で菌が増え、毒素を出します。破傷風菌の作る毒素は、「神経のはたらきを抑制する神経」に作用して神経を「過活動の状態」にすることで、筋肉のけいれんや、こわばりの原因になります。
破傷風にかかる人は、1968年より前に生まれワクチン接種をしていない人に多く、この感染症の予防には、ワクチンの接種が重要であることがわかります。

破傷風ワクチン

第1期の定期接種として用いることができるワクチンには、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ混合ワクチン(沈降DPT-IPV)など混合ワクチンがあり第2期(11~12歳に1回接種)としては、沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド(沈降DT)のみが用いられています。

創傷部の状態から破傷風発症のリスクが高いと判断された場合
  1. 沈降破傷風トキソイド(を含むワクチン)の第1期初回免疫3回接種が完了しており、最後の接種から、5年以上経過していないのであれば、今回の外傷のためにワクチン接種は必要とされていません。
  2. 沈降破傷風トキソイド(を含むワクチン)の第1期初回免疫3回接種が完了していても、最後の接種から、5年以上経過していた場合は、沈降破傷風トキソイドの接種を1回行います。
  3. 第1期初回免疫3回接種を完了していないか、ワクチン歴不明の場合は、沈降破傷風トキソイドを3~8週の間隔で2回接種し、本初回免疫終了後6~18か月後の間に1回の追加接種を行います。

日本脳炎

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊を介して感染します。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。

特例措置:以前使われていた日本脳炎ワクチンの接種が一時見合わせ(積極的推奨の差し控え)となりました。
現在は、特例措置が取られ、接種見合わせの間の不足回数分を定期接種として受けられます。

下記に該当する方は母子健康手帳で日本脳炎の接種回数をご確認ください。

  • 1995年(平成7年)4月2日生まれ~2007年(平成19年)4月1日生まれの20歳未満の方で、日本脳炎の予防接種4回(1期3回、2期1回)が完了していない場合
  • 2007年(平成19年)4月2日生まれ~2009年(平成21年)4月1日生まれの方で、日本脳炎の予防接種1期3回が完了していない場合

流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(mumps)は2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症であり、通常1~2 週間で軽快します。最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合があります。

おたふくかぜワクチン

効果的に予防するにはワクチンが唯一の方法です。概ね90%前後が有効なレベルの抗体を獲得するとされています。

子宮頸がん9価(シルガード9)

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染による子宮頸がんに対するワクチンです。HPVには複数のタイプがあり性交渉による感染もあり、ウイルスに対する確実な駆除方法はないため、ワクチン接種が予防策として推奨されています。
9種類のHPVに対応し、子宮頸がんの原因となるHPVから子宮頸がんを予防する効果が現在最も高いワクチンです。小学校6年生から高校1年生までの年齢層の方は公費負担で接種が可能です。
また、子宮頸がんワクチン接種が積極的推奨期間外に該当する年齢の女性も、クーポンがある方は令和7年2月まで(予定)は公費で接種可能です。ただし3回接種する必要がありますので3回とも公費で接種される方は令和6年8月末ころまでに接種してください。詳細については、お住まいの自治体にお問い合わせください。

子宮頸がん2価(サーバリックス)、子宮頸がん4価(ガーダシル4)

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染による子宮頸がんに対するワクチンです。HPVには複数のタイプがあり、2価ワクチンは2つのタイプ、4価ワクチンは4つのタイプに有効です。性交渉による感染もあり、ウイルスに対する確実な駆除方法はないため、ワクチン接種が予防策として推奨されています。現在子宮頸がん9価(シルガード9)が公費対象となっているため初回は9価のシルガード9を接種することが多く2、3回接種が終了していない方もシルガード9を2、3回目として接種することができる場合があります。


ワクチンの費用

※現在準備中です。